電動自転車(ViVi NX)の前輪タイヤを交換してみた

電動自転車 ViVi NX (BE-ENNX634) の前輪タイヤが古くなり、とうとうパンクしてしまったので、前輪タイヤを自分で交換してみました!

電動自転車の後輪タイヤの交換と違って、前輪タイヤの交換は普通のママチャリの場合とほぼ変わらないので、比較的簡単です。

この記事中で動画を紹介させていただいてますが、この記事の著者(私)と動画の作者は別人であり、関係がありません。

準備

消耗品の購入

タイヤ+チューブ+リムバンド

交換するタイヤの種類とサイズが分からない場合、自転車の説明書を見るのが一番確実かもしれません。私の自転車の説明書には「26X1 3/8 WO」と記載されていました。

説明書がない場合はどうするか?

サイズについては以下のようにタイヤの表面に記載されているはずです。

「37-590」というのはETRTO(エトルト)と言う規格での表示で、幅37mm、内径590mmという意味だそうです。多くの人に馴染みのあるインチ表示よりも正確な表記法だとか。

その後にある「26×1 3/8」というのが一般的な(?)インチ表記で、外径26インチ、幅が1 3/8インチ。ETRTOと比べると、少しアバウトな表記法だそうですね。

タイヤの種類についてはWO、HE、BEなどあるようですが、ママチャリなど一般的な自転車の場合はほぼWOとのことです。

私はこちらの商品を購入しました。タイヤ+チューブ+リムバンド(リムゴム)が2セット入っててお買い得です。。

使用した道具

使用した道具は次の通りです。

メンテナンススタンド

後輪タイヤを交換するには、自転車のスタンドを外す必要があるため、電動自転車対応のメンテナンススタンドがあると楽です。

メンテナンススタンドを使わずに自転車を上下逆さにしたり、なにかしらの台を持ってきて自転車を乗せて作業する方もいるようですが、電動自転車は重いのでなかなか大変・危険かもしれません。メンテナンススタンドを1つ買っておくと今後も楽ですよ。

電動自転車対応のスタンドは丈夫なので、いろいろと異なる用途にも使えそうですね。商品のレビューを見てたら、補助手すりのような使い方をしているという人もいました。

プライヤー

前輪ハブナットのキャップを外すときに使用しました。

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14mm レンチ

前輪のハブナット(車輪を本体に留めているナット)を回すために使用しました。以下のめがねレンチは後輪15mmのハブナットも回せるので便利です。

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なおサイズ調整できるモンキーレンチはナットをなめやすいので非推奨だそうです。

10mmレンチ

タイヤチューブのリムナットを回すために使用しました。リムナットは強く締めないで軽く締めるようにします。

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タイヤレバー

タイヤをホイールから外すときに使用しました。

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プラスドライバー

リムバンドを取り付ける際、リムバンドの穴とリムの穴の位置がずれないように留めておくために使用しました。

手袋

自分が使いやすいもので良いと思いますが、今回、私はニトリル手袋を使いました。手が汚れず細かい作業にも向いてるので使いやすかったですよ。(ただし蒸れやすい)

小物用の仕切りケース

外したネジやワッシャなどを順番に入れておくために、ダイソーで買った「セクションケース」という商品。仕切り板は取り外し可能です。(番号は私が書きました)
まぁ無くてもいいんですけどね。

万能ハサミ

古いタイヤを処分するために使用しました。

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ワイヤーロープカッター

古いタイヤを処分するために使用しました。

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前輪タイヤの交換作業

ハブナットのキャップを外す

プライヤーで前輪のハブナットのキャップを外します(左右)。

最初、プライヤーで挟んでからキャップを左右にグリグリと回転させながら引っ張って外そうとしたんですがうまくいかず。思い直して(プライヤーの先端を上下の歯に例えると)プライヤーを小刻みに上下に揺らしながら引っ張るとうまく外れました。

自転車をメンテナンススタンドに乗せる

前輪が浮くように自転車をメンテナンススタンドに乗せます。

ハブナットを外す

14mmのレンチで前輪のハブナットを外します(左右)。

前輪タイヤを外す

ハブナット(左右)を外したら、菊座金(きくざがね)、カゴステー、泥除けステー、脱輪防止ワッシャーをハブ(車軸)から外します(左右)。

これはネットの拾い画像ですが、脱輪防止ワッシャーはこんな形をした部品ですね。

タイヤが外れます。

バルブのナット類を外す

タイヤ(リム、フレーム)から、まずキャップ、バルブナット(袋ナット)を外します(手で外せるはずです)。

タイヤの空気が勢いよく噴き出してくる可能性があるので気を付けましょう。

次に、プランジャー(ムシ)を引き抜きます。

そして、10mmのレンチでリムナットを外します。

リムからタイヤ、チューブ、リムバンドを外す

タイヤレバーを使って、古いタイヤをリム(ホイール)から外します。

タイヤレバーの使い方はこちらの動画が参考になるかもしれません。

次に、チューブも外します(タイヤと一緒に外れたかもしれませんが)。

リムバンド(リムゴム)も換える場合は、古いリムバンドも外しましょう。

部品を外していく作業が終わって、作業の折り返し地点に来ました。ここからは部品を付けていく工程に入ります!

リムにリムバンド(リムゴム)を付ける

(リムバンドも換える場合)リムに新しいリムバンド(リムゴム)を付けます。リムの穴とリムバンドの穴の位置を合わせる必要があるのですが、それぞれの穴にドライバーを刺してからリムバンドを装着すると、合わせやすいかもしれませんね。

リムにチューブとタイヤを付ける

リムに新しいチューブとタイヤを付けていきます。

まず、新しいチューブに付いているバルブから、(1) キャップ、(2) バルブナット(袋ナット)を手で回して外します。

次に (3) プランジャー(ムシ)を引き抜き、(4) リムナットを10mmのレンチで外します。

下図は引き抜いたプランジャー(ムシ)の例。

次に、チューブのバルブをリムバンドの穴とリムの穴に通したら…

裏側からリムナットを指で軽く締め、プランジャー(ムシ)を差し込み、バルブナット(袋ナット)を軽く締めておきましょう。

ここでチューブに少しだけ空気を入れておいたほうが作業がしやすいとのことです。

ホイールのチューブがある側の反対側からタイヤの片縁(赤線側)をリムにはめていきます。

タイヤの片縁をすべてリムにはめたら、反対側からチューブをタイヤの中に入れ、タイヤの同じ側の縁を少しずつリムにはめていきます。

よく分からない場合は、こちらの動画が参考になるかもしれません。

個人的には、この作業が一番「自分でできるかな?」と心配になった工程でした。

タイヤをリムの内側に入れていくとき、途中からなかなか入らなくなったからです。
「もっと強い力で押し込まないとダメかな?」と思って指に力をこめてもなかなか入らない(力任せはダメです)。

でも、タイヤのあちこちを挟むように揉んでから入れてみたり、ちょっとずつ入れてみたり、入れる向きを逆にしてみたり(自分の体側から向こう側へ押し入れてたとしたら、今度はリムの向きを逆にして向こう側から自分の体側へ引くように押し入れる)、あれこれいじってるうちに無事入れることができました。

こちらの動画では「タイヤを絞り込むようにして(入れていくと良い)」と説明してますね。

リムに新しいチューブとタイヤを装着したら、リムとタイヤの間にチューブが挟まったりしてないかチェックしましょう。

タイヤに空気を入れる

リムに新しいチューブとタイヤをきちんと装着できたら、リムナットを10mmのレンチで軽く締め(強く締めない)、バルブナット(袋ナット)を手でしっかり締め、タイヤに空気を入れます。

これから外した部品を戻していくわけですが、部品の裏表など注意すべき点がいくつかあるので気を付けましょう。

空気を入れ終わったら、バルブにキャップを付けましょう。

あとは部品を外したときと逆の順番で付けていくだけです。

タイヤを付ける

タイヤをフロントフォークに入れ、
脱輪防止ワッシャーを車軸に入れ(ワッシャーの爪をフロントフォークの穴に引っかけるのを忘れずに)、
泥除けステー、そして
カゴステーの順に車軸に入れていきます(左右)。

最後に、菊座金(菊ワッシャー)を車軸に入れてハブナットを締めるのですが、菊座金とハブナットには裏表があるので注意しましょう。菊座金は下の写真のように放射線状の模様がある方を内側にします(どっちでも良いという記事も見かけましたが「模様が内側」が基本のよう)。

ハブナットは、斜めに面取りしてある面が外側(平らな面が内側)になります。

関係ないんですけど、自動車のタイヤのホイールを留めるホイールナットは、その逆で、平らな面を外側にして留めるようですね。混同しないようにしましょう。

レンチで右側のハブナットを少し締め、左側のハブナットを少し締め…と繰り返します。交互に締めながら、

  • 脱輪防止ワッシャーの爪がフロントフォークの穴にきちんと入っているか
  • 前から見てタイヤが車体の中央にあるか

等をチェックしましょう。

仮締め後、タイヤやその他部品の状態に問題ないことを確認したら、しっかり本締めします。
本締めのときの力加減ですが、上半身の体重をグッとレンチに載せるくらいの感覚で締めるんだとか。(ゆるくてはいけませんが、あまり強く締めすぎるのもダメ)

タイヤがぶれずに正常に回転するか確認しましょう。

最終チェック

お疲れ様でした!

  • つけ忘れてる部品がないか
  • タイヤがぶれずに正常に回転するか
  • ブレーキは正しく動作するか

等、最終チェックをしましょう。

古いタイヤの処分

古いタイヤとチューブの処分についてですが、
私の自治体では、40cm以内のもので且つ可燃部分が大半のものであれば、可燃ゴミとして出すことができます。

つまり、タイヤとチューブを40cm以内に切れば、可燃ゴミとして出せます。

というわけで切るのですが、タイヤの両端にはワイヤが通っているため、万能ハサミだけでは切れません(刃こぼれする)。

まず、ワイヤーロープカッターでワイヤを切断しておいてから、万能ハサミでタイヤを切断します。

ワイヤ部分を切断したタイヤ。

ワイヤを切断したところから万能ハサミを入れてタイヤを切ります。

チューブのほうは普通のハサミでもスパスパ切れますね。

参考にさせていただいた動画

今回はこちらの動画を参考に作業させていただきました。感謝です。

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