Excel のワークシートは膨大な数のセルで構成されている大きなシートですよね。
それは何となく分かっていたけど・・・
もしもこのシートを画面の中から現実世界に引っ張り出してみたらどれくらいの大きさになるんだろう?
私
気になったので調べてみました!
ここでは Office 365 MSO 16.0, バージョン1909, 2016 相当の Excel シートを調査対象にしています。
ワークシートのセルの数
まず1つのシートを構成しているセルの数(未使用・空のセルを含む)はいくつなのか調べてみます。
シートの最大列数と最大行数については MS Office 公式ホームページの「Excel の仕様と制限」に次のように書かれています。
- 列数:16,384 列
- 行数:1,048,576 行
念のため自分でも確認してみました。うむ、間違いないですね。
ということは、セルの数は 1,048,576 × 16,384 = 17179869184 ということになります。
え~と、いち・じゅう・ひゃく・せん・まん・・・。まずカンマを振ってみましょう。
17,179,869,184
これで少し数えやすくなりました。え~と・・・・・・・・・
ひゃ、ひゃくななじゅういちおく・ななせんきゅうひゃくはちじゅうろくまん・きゅうせんひゃくはちじゅうよん?
セルの数は171億7986万9184個!!
「億」!?
1つのシートに171億個以上のセルがあるって知ってました?
171億個といえば、ヒトの大脳皮質の神経細胞の数(100~210億)と同程度。
または天の川銀河に存在する地球サイズの惑星の数と同じくらいです!
某有名乳製品メーカーの飲料に含まれているビフィズス菌もだいたいそんな数です!
セルの大きさ
セルの大きさはディスプレイの大きさや解像度によって違って見えるので一概には言えないのですが、まぁ、私が仕事で使っている23インチのディスプレイ(解像度 1920 x 1080)を例にして、測ってみることにします。デフォルトのセルサイズを測りますヨ。
画面に物差しを当ててみるとですね、え~と・・・
幅が19 mm ですね。
で・・・
高さが 6.5 mm ってことでいいかな?
ワークシートの大きさ
必要な情報が揃ったところでシートの大きさを計算してみます。
幅と高さ
シートの幅は 19 mm × 16,384 個 = 311,296 mm = 31,129.6 cm = 311.296 m(約311m)!
シートの高さは 6.5 mm × 1,048,576 個 = 6,815,744 mm = 681,574.4 cm =6,815.744 m = 6.815744 km(約6.8km)!
6.8キロメートル!??
こんなに大きいとは思わなかった・・・。
そして縦方向にかなり細長いですね。
具体的な分かりやすいイメージで言うとですね、口之島の一番長いところ(長径)と同じくらいです。口之島の上にワークシートを置くとこんな感じになります。
© OpenStreetMap contributors
ぶち抜きの滑走路として使えますね。
ちなみに羽田(東京国際)空港の一番長い滑走路が 3,360 m、成田(新東京国際)空港の一番長い滑走路が 4,000 m ですから、ワークシートを滑走路として活用した場合は日本一の長さになります。
え? 分かりにくい? そもそも口之島ってどこにあるかって?!
ここです、ここ。九州のちょ~~っと先。
© OpenStreetMap contributors
ちなみにワークシートを立ててみるとこんな感じ。今度は分かりやすいでしょ?
ワークシートが直立したら迫力ありそうですねぇ~。
面積
面積は 6.815744 km × 0.311296 km = 2.121714 ㎢(約2.1平方キロメートル) ということになります。
富士山五湖の1つ、西湖(さいこ)とほぼ同じ面積ですね。ワークシートは細長い形だから、長さのわりに面積は意外と小さいんですね。
© OpenStreetMap contributors
え? また分かりにくいですか?
・・・う~ん・・・分かりました。
では自衛隊の10式戦車(ひとまるしきせんしゃ)を使って説明しましょう。
分かりやすく、あえて少しずつ、順を追って説明しますね。
10式戦車の全長は9.42m、全幅は3.24mです。
ということは、理論上、一辺が10m(100平方メートル)の四角の中に3輌並べることができます。
では一辺が100m(10,000平方メートル)の四角では何輌になるでしょう?
10,000平方メートルの面積は、上記100平方メートルの四角を10×10=100個あわせたのと同じ面積です。
つまり、10,000平方メートルの中には100個×3輌=300輌の10式戦車を並べることができます。
さて、お待たせしました。いよいよワークシートの登場です。
ワークシートの面積は約2.1平方キロメートルですから、ワークシートの上に上記10,000平方メートルの四角を10×21=210個、乗せることができます。
つまり、ワークシートの上には、210個×300輌=63,000輌の10式戦車を配置できる計算になります。
上の図では、元のシートの形状(縦横比)を変えております。
このワークシート戦車隊の6万3千輌がどれくらいすごい数かというと、2019年版の軍事データを見れば分かります。(参考:世界の軍事力ランキング トップ25[2019年版])
- アメリカの戦車保有数:6,287輌(世界第3位)
- 中国の戦車保有数:1万3,050輌(世界第2位)
- ロシアの戦車保有数:2万1,932輌(世界第1位)
ちなみに日本の戦車保有数は1,004輌(世界第25位)だそうです。
すみません・・・。
また不毛な記事を書いてしまいました。
~~~\(^o^)
未使用領域を含むワークシートが巨大でも、データを入力してファイルサイズが大きくなりすぎると、Excel アプリが悲鳴をあげて読み込めなくなる可能性があるそうです。
またその際に警告も出ないので、注意が必要だそうです。
確かに2013?2017?で一気にセルが増えたんですよね?(曖昧ですみません)
こういう真面目にふざけて面白いの好きです。
(*´∀`*)
DevPage さん、コメントありがとうございます!
Office は 2017 から大きく仕様が変わりましたね(xls から xlsx へ)。
ふと、画面の外から見えないシートの大きさが気になってググってみたんですが、答えが見つからなかったので自分で調べてみました。
シートの大きさにも驚きましたが、縦にかなり長いというのも新発見でした!(*^▽^*)