Windows 10 の OneDrive のデフォルト設定は危険かも

特に複数の Windows PC を所有している場合、OneDrive のデフォルトの動作を正しく理解していないと困ったことになるかもしれない、という話です。

OneDrive とは

OneDrive とは、Microsoft の オンラインストレージサービス。

いくつかの形態で提供されているようですが、ここでは Windows 10 にプレインストールされている OneDrive について記事にしています。

いつのまにかファイルが消えたり出現したりするんだが

最近、購入して間もない Windows 10 の PC を使って仕事をしていたら、デスクトップに見覚えのないファイルをいくつか見つけた。

以前は無かったはずの複数のリンクファイルも置かれていたけれど、どのリンクもパスが間違っているようで機能しない。

「このゴミファイルはどっからわいて出たんだ??」と思って、それらのファイルを削除しておいた。

しばらくして別の Windows 10 の PC で作業を始めたら、こんどはデスクトップがやけにスッキリしている気が。

「あれ? この PC のデスクトップにはもっとゴチャゴチャとファイルを置いてたはず・・・」と思ってそのとき気付いた。

「デスクトップから消えてるのは、さっき別の PC で削除したファイルだ!!」

OneDrive のデフォルトの設定に問題あり

調べてみたら、Windows 10 で自動的に動作を始める OneDrive、そのデフォルトの設定に原因があると分かった。

複数の Windows PC に同じアカウントでサインインすると、OneDrive はそれらの PC の下記のフォルダについて(勝手に)同期処理を開始する。

  • デスクトップ
  • 写真フォルダ(画像フォルダ、ピクチャフォルダと呼ばれることも)
  • ドキュメントフォルダ

つまり、同じアカウントでサイインインしている場合、PC-A のデスクトップにファイルを作成すると PC-B のデスクトップにもファイルが作成され、PC-B のドキュメントフォルダからファイルを削除すると PC-A のドキュメントフォルダでもファイルが削除される。

「どうだい? すごいだろ~。便利だろ~?」という Microsoft の自慢げなドヤ顔が目に見えるようだが、私には迷惑な話だった。

こういう機能はデフォルトでオンにするのではなく、ユーザーがその動作をちゃんと理解した上で(必要に応じて)自分でオンにすべきではないだろうか?

同期のしかたが変じゃない?

同期するにしても、なんか同期のしかたが変な気がする。

たとえば、
まだ同期設定されていない PC-A のデスクトップに file.txt、fileA.txt があるとする。
同じく、
まだ同期設定されていない PC-B のデスクトップに file.txt、fileB.txt があるとする。

この2台の PC のデスクトップが同期するように両方の PC の OneDrive を設定してみた。すると・・・

PC-A のデスクトップのファイルが file.txt、file - コピー.txt、fileA.txt、fileB.txt となったのに対して、
PC-B のデスクトップのファイルは file.txt、fileB.txt のまま変わらなかった。

それぞれの PC のデスクトップに小さいファイルを2つずつしか置いてなかったのだが(同期に時間がかかるとは思えないが)、5分くらい待っても、画面を更新しても変化は無かった。

・・・なんでぇ?? 同期してないじゃん。
と思いつつ、同期設定を解除したら、デスクトップからすべてのファイルが消えた。

・・・おいおいおい。

(2019年10月3日)

↑その後、何回か試したんですが、再現できなかったので取り消し線を引いておきます。

でもときどき変になる気がするんだよなぁ。

OneDrive の同期設定の確認と解除

頼んでもいないのに勝手にファイルを消されたり作られたりしたらとっても困りますよね。というわけで、OneDrive の同期設定の確認と解除のやり方を解説します。

注意

同期設定を解除した瞬間、今度はそこにあったはずのファイルのいくつかまたは全てが消えてしまう可能性があります。

しかし、消えたファイルは別の場所に残っているはずなので安心してください(「消えたファイルはどこに行ったのか?」を参照)。

不安な場合は事前にバックアップを取っておくと良いかもしれません(※下記の MEMO 参照)。

MEMO

不安なら、同期設定を解除する前に、同期対象となっているフォルダ(またはその中のファイル)のバックアップを取っておくと良いかもしれません。

ただし、次の場所(デフォルトで同期対象となっているフォルダ)にはバックアップを置かないでください。

  • デスクトップ
  • 写真フォルダ(画像フォルダ、ピクチャフォルダと呼ばれることも)
  • ドキュメントフォルダ

旧バージョン(~2019年5月下旬?)の場合

OneDrive の同期設定を確認するには、画面の右下にある OneDrive の雲のアイコンを右クリック>[設定]をクリック。

ダイアログが表示されたら[自動保存]タブを選択し、[重要なフォルダーを保護する]の[フォルダーの更新]をクリック。

すでに同期の設定がされている場合、下図の中央の絵のように「ファイルを保護しました 保護の停止」というテキストが表示されています(デフォルトでは下図の3つのフォルダのすべてに設定されていると思います)。

同期設定を解除するには「保護の停止」をクリックします。すると下図のようなダイアログが表示されるので、再び[保護の停止]をクリックします。

[保護の停止]をクリックした直後は、同期設定によってそのフォルダにコピーされていたファイルが消えたように見えるかもしれませんが、それらのファイルは別の場所に残っているはずです。「消えたファイルはどこに行ったのか?」を参照してください。

MEMO

「保護」っていう表現もちょっとまぎらわしい気が・・・。

(;^_^A 文句が多くてスンマセン。

新バージョン(2019年5月下旬?~)の場合

OneDrive の同期設定を確認するには、画面の右下にある OneDrive の雲のアイコンを右クリック>[設定]をクリック。

ダイアログが表示されたら[バックアップ]タブを選択し、[重要な PC のフォルダー]の[バックアップを管理]をクリック。

すでにバックアップ(同期)の設定がされている場合、下図の左端と右端の絵のように[バックアップを停止]というテキストが表示されています。

バックアップ(同期)の設定を解除するには「バックアップを停止」をクリックします。すると下図のようなダイアログが表示されるので、再び[バックアップを停止]をクリックします。

すると下図のように、バックアップが停止した(同期が停止した)旨のメッセージが表示されます。[閉じる]ボタンをクリックします。

[保護の停止]をクリックした直後は、同期設定によってそのフォルダにコピーされていたファイルが消えたように見えるかもしれませんが、それらのファイルは別の場所に残っているはずです。「消えたファイルはどこに行ったのか?」を参照してください。

MEMO

旧バージョンで分かりにくかった「保護」っていう表現が新バージョンでは「バックアップ」に変更されていますね。

消えたファイルはどこに行ったのか?

OneDrive の同期を設定したり(設定されていたり)解除したりすると、いままでそこにあったはずのファイルが突然消えてしまうことがあります。

でもきっと別の場所に残っているので、あわてずに次の場所を探してみてください。

PC の OneDrive フォルダーの中

タスクバー(画面下)の OneDrive の雲のアイコンを右クリックして[OneDrive フォルダーを開く]をクリックして開いたフォルダの中。

オンラインの OneDrive フォルダーの中

タスクバー(画面下)の OneDrive の雲のアイコンを右クリックして[オンラインで表示]をクリックして開いた(ブラウザ上の)フォルダの中。

オンラインの OneDrive フォルダーのごみ箱の中

タスクバー(画面下)の OneDrive の雲のアイコンを右クリックして[オンラインで表示]をクリックして開いた(ブラウザ上の)フォルダの中のごみ箱の中(画面左側に「ごみ箱」があるのでそこをクリック)。

 

上記の場所のどこかに残っていると思いますが、もしも見つからない場合は、念のため自分の PC のごみ箱(通常はデスクトップにあります)の中も探してみましょう。

その他の困惑オプション

ちなみに、前述の OneDrive のダイアログでは、下図の赤枠のオプションにも(自分に必要な機能かどうか)注意したほうが良いかもしれません。

知らないうちにオンになっていると「あれ? どうなってるんだ?!」と困惑するかもしれません。

旧バージョンのダイアログ

新バージョンのダイアログ

MEMO

OneDrive の提供形態によってはデフォルトでオンになっている場合もあるようです。

自動起動の停止またはアンインストール

そもそも OneDrive は使用しないという場合は、[設定]タブで自動起動を停止できます。

または、Windows の[設定]>[アプリ]>[アプリと機能]から Microsoft OneDrive をアンインストールすることもできます。

OneDrive のバックアップ(同期)の仕組み

以下の認識は、私が OneDrive の動作を観察して確認したものです(間違いがあったらごめんなさい)。

OneDrive では、デフォルトで下記のフォルダがバックアップ(同期)可能な対象としてリストされています(またはすでに同期が実行されている)。

  • C:\Users\UserName\Desktop(デスクトップ)
  • C:\Users\UserName\Documents(ドキュメント)
  • C:\Users\UserName\Pictures(画像)

で、OneDrive のバックアップ(同期)が実際に実行されたフォルダは、その中のファイルがすべて下記の対応するフォルダの中に移動されて、Windows の UI のパスが下記のパスに切り替わります。たとえば、ユーザーが見ているデスクトップ画面のパスは元々上記の「Desktop」フォルダなわけですが、それが下記の「デスクトップ」フォルダに切り替わります。

  • C:\Users\UserName\OneDrive\デスクトップ
  • C:\Users\UserName\OneDrive\ドキュメント
  • C:\Users\UserName\OneDrive\ピクチャ

その後、ネットワーク上のクラウド空間を経由して、他の PC と同期するようです。

ですから、たとえばデスクトップに対してバックアップ(同期)が実行中のとき、元のフォルダ(C:\Users\UserName\Desktop など)の中身を調べてみても、実際に見ているデスクトップ画面の状態と一致しません(Desktop フォルダの中はおそらく空になっているはずです)。

別の言い方をすると、OneDrive によるバックアップ(同期)が実行中であるとき、元のフォルダ(C:\Users\UserName\Desktop など)の中にファイルを作成したりすると、たぶん、おかしなことになります

なんか、「ややこしいよ!」って気がするのは私だけでしょうか・・・。

あ、それから、バックアップ(同期)が実行中のときに[バックアップを停止]を実行すると、OneDrive の中のフォルダ(C:\Users\UserName\OneDrive\デスクトップ 等)の中身がまた元の対応するフォルダ(C:\Users\UserName\Desktop 等)の中にコピーされ、Windows UI のパスも元のパスに戻される・・・ということのようです。

仕様が変わったようです

2019年10月3日現在、上記の仕様が変わっていることに気付きました。

バックアップ(同期)の実行中は、元のフォルダ(たとえば C:\Users\UserName\Desktop など)がエクスプローラーの画面から隠され(削除されてる?)、直接パスを指定してもアクセスできないようになっていました。

なので、たとえば C:\Users\UserName\Desktop などにアクセスする既存のプログラムがあった場合、正常に動作しなくなる可能性があります。

その他の注意事項

Microsoft からサインアウトするとファイルが消えるかも?

OneDrive のバックアップ(同期)が有効になっている場合、それは Microsoft アカウントでサインインしている状態でもあります。

このとき Microsoft アカウントでサインアウトすると、OneDrive のバックアップ(同期)が解除されるので、同期されていたファイルが消えてしまう可能性があります。

そうなった場合は、Microsoft アカウントで再びサインインすると、ファイルが元の状態に戻るようです。

Yahoo! 知恵袋の投稿を参考にさせていただきました)

OneDrive の中のシステムフォルダを削除しないこと

普通こんなことはしないと思いますが・・・。

私はこの記事を書くために、いくつかのテストをする過程でオンライン(クラウド)上にある OneDrive フォルダの中にある「デスクトップ」フォルダをまるごと削除しました。

そうしたら・・・そのあと PC で何度バックアップ(同期)を行う設定をしても、エラーになってバックアップ(同期)できませんでした。OneDrive の中の削除されたシステムフォルダを自動的に復元してくれないようです。

削除した「デスクトップ」フォルダを手動で復元しても直りませんでしたが、PC を再起動したら設定できるようになりました。

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むうこ
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むうこ

しばらく前から不安に思っていたのですが、
面倒で後回しにしていました。
とても分かりやすかったです。勉強になりました。
早速、設定しました。
ありがとうございました。